先日、大学バスケットボール部OB会で副会長として 私をサポートしてくれている西沢くんから一冊の本が送られてきた
なんと自ら書き下ろした著書で「病院物語」という立派なもの
帯にかの有名な日野原重明さんの言葉がある
「聖路加病院の創設期からの日本の古い歴史を背景に聖路加病院が国際病院として 今日日本を代表する近代病院にまで発達した歴史がこのように詳しく記載された文献は他に無く その意味で私はこの本を高く評価し日本の病院史に興味持つ多くの方々により本書が読まれることを期待します」
彼は卒業してから日本病院会という組織に勤務して努力していたのであろう
本の第一部 「 佐久病院物語 」を読み終わっての感想は 実に丁寧に取材しあまたある病院の中で特異な存在で 無医村で産業組合の組織が病院経営に乗り出す経緯や その病院が考えられる知恵を発揮していく過程が見事に描かれている
その発展していく過程が 我が国の医療行政に反発しつつ突き進み揺ぎ無い実績を残した
そのリーダーが若月俊一氏 彼のことは南木佳士著「信州に名医あり」にて読んだことがあった すごく感銘を受けた
なんと この著者は内科医長の霜田哲夫氏の書いたもので 実はこの人のペンネームが南木佳士・・・・・知らなかった
おまけに平成元年に「ダイヤモンドダスト」で芥川賞を受賞したのだ
この本の第二部が「 聖路加病院物語 」なので 続けて楽しんで読みたいと思う
(昭和41年卒 柿沼良助)